自然材料の豆知識 珪藻土とは
珪藻土とは、最近市民権を得た、自然材料の1つです。
自然素材が注目されるようになって、珪藻土さえ使っていれば「健康になれるのではないか」と勘違いしている人も多いと思いますが、使い方や施工方法が重要です。
800万年前~300万年前の植物性プランクトンの「珪藻」が堆積し、化石になったものが珪藻土です。
珪藻は1億年余り前の白亜期に誕生し、淡水で育ったものと海水で育ったものがあります。
日本全国に分布していて、その数は数万種類になると言われています。
昔から珪藻土とは知らずに使われていて、珪藻土を使って焼き物にしたりしていた場所もありました。
珪藻土は日本中に限らず、世界中に存在し、ロシアとアメリカが最大の産地になっています。
大半は「ろ過材」に使われていますが日本では、耐熱、耐火を目的に七輪の原料に使われてきました。
昔から七輪やろ過材に使われてきたのは、淡水性の珪藻土で、左官材メーカーでは「ろ過材用の珪藻土」を使っているところもあります。
珪藻土はミクロン単位の細かい微粒子でできていて、その微粒子の中にさらに無数の孔が開いています。
珪藻土を左官材として天井や壁等に使うとたくさんの孔が湿気を吐いたり、吸ったりするため、結露を防ぎ、ニオイも吸着してくれます。
左官材として珪藻土ですが、期待される機能が発揮できるのはまさにこの「孔」が命なのです。
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