●根強い「日当」感覚が変わる時
「ゼネコンが入っているから…この工事は大丈夫だろう」
そういった世間の見方が崩れ、建設業界の「常識・感覚」も
大きく変化せざるをえなくなりました。
数ある建設業界の「常識」のうち、最も影響力があり、
そして今も根強く残っているのが…いわゆる「日当」という感覚です。
日当とは、読んで字のごとく、
職人として「1日働いたら」いくらという割当金のことです。
どの専門かによって、金額の多少はありますが
クロス貼りだと、日当1.5万から◎万円くらい。
清掃業(ハウスクリーニング)で1.2万円~◎万円くらい。
ペンキや下地塗りなどの塗装業であれば1.5万円から○万円。
大工や電気、ガス工事になると2万円前後、といった具合です。
「なんだ、それぐらいの金額なら…手に職を持つ職人として、
当たり前の金額だろう。たいした問題ではないんじゃないか?」
と思われるかもしれません。
実は…「建設業界の日当感覚」が問題なのは、
以下のような理由なのです。
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・1時間でも働いたら、必ず1日ぶんの日当を貰う。
・10分、20分で終わるような工事でも、
「半日分」の日当を要求して、はばかることがない
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これが職人の世界、ひいては建設業界の常識というものなのです。
いかがでしょうか?普通の仕事の世界、ビジネスの常識と照らし合わせてみて…
読んでくださっているアナタも驚かれたのではないでしょうか?
半日分の日当、半日日当という「概念」が生まれたのですら、2000年、
ミレニアム前後のことですから、戦後まもなくから50年以上、
建設業界には「1日10分、20分でも働けば(現場にいれば、
と言い換えてもいいかもしれません)
1日分の日当を貰えるもの」という常識が染み渡っていた、
と言えるのです。
先の項目でもお伝えしたような、建設業界全体の不況により、
ようやくこの「日当感覚」にも、メスが入るようになりました…
が、そうはいっても半世紀以上続いてきたこの常識、
なかなか根強いものがあり、一掃までには至っていないようです。
今の時代のような中、職人達が日当を追い求めすぎると…
現場の工事は、リフォームの値段は、一体どうなるのでしょうか?
例えば、壁紙貼りのケースを考えてみましょう。
壁材であれば㎡単位で、お客さまにとっての利益を考えれば、
どれだけの広さ、面積を貼り替えたのか、「作業単位」で計算、
見積もりをするのが順当と言えるのですが…
リフォーム業界での、この根強い日当感覚が出てきた場合は…
とにかくどんな「少量」の作業であっても、
職人さんがたとえ10分でも現場で作業をすれば、
1日日当、もしくは半日日当、という計算になってしまうのです。
つづく・・
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