●建材メーカーにもある不都合な真実
壁紙、床材、塗料、タイル、電気製品などなど、
主要なリフォーム用仕上げ材、用品のカタログは
ほぼ2年が「寿命」です。
各メーカーは大体2年ごとに「カタログ、見本帳」を
一新するのです。
ここでも、例として、あるメーカーの
「2012年→2014年版カタログ」を見てみましょう。
たとえ同じBという商品であっても、品番が変更されていて、
非常にわかりづらく、発注の際ミスをしやすいのです。
同じ商品であれば、旧カタログでも、新カタログでも、
同じ品番にすればいいのに…
そうすれば、発注のミスも減って、業者、お客様双方に
利益があるのでは…
通常の感覚であればそう考えるのがビジネスの
鉄則のようにも思うのですが
コレに対する、メーカーの言い分はこうです。
「作る瞬間でないと、この色は出ないんですよ」
確かに、塗料の微妙な調整で「全く同じ色」を出すことは、
不可能なのかもしれません。
けど…たった2年で、製品や品番をころころ変更されてしまうと、
廃盤になる商品が増え、その分のコストも、
結局お客様の負担というとこにならないのでしょうか?
「全ての消費材に流行の色やカタチがあります。
一般の商材であっても、建設用材であっても、それは変わりません。」
確かにその言い分や一見
「もっともなよう」に聞こえます。
でも…服や食べ物ではない「サイクルの長い」建設用材にも、
そんな言い分はまかり通るのでしょうか?
2年に一度のペース、これだけ頻繁に、仕上げ材、塗料、クロス、
クッションフロアや電化製品が、少しづつマイナーチェンジ
していくのは世界広しと言えど、日本だけなのです。
ではなぜ頻繁なマイナーチェンジを行うのでしょうか?
それはとりもなおさず「売り上げ」のためなのです。
例えば…張り替えた床材ににちょっとした傷ができた場合、
その床材は何年も流通しているもので、数10㌢の
補修で済むような場合、部分的に補習されてしまったら
その、メーカー側とすれば
「新しい商品が流通するビジネスチャンス」を失うことになるのです。
なので、メーカー側は1平米のリフォーム工事が、
10平米の仕事になるように2年おきのカタログ改訂を
行っているのです。
(そのためだけではない!と反論がきそうですが)
メーカーにとっても、業者にとっても(作業量が増えれば、
もちろん工賃も増えますからね)Win Winの関係になりますが、
お客様にとっては…どうでしょう?
そうです、全てのしわ寄せはお客様に行っているのです。
もちろん、メーカーにも言い分はあるでしょう。
「ちゃんと、継続している商品もありますよ!」
そうした商品は、ごくごく一部で、
全体からみるとほんのわずかです。
お客様は、結局こうした、メーカー、業者双方からの
不都合な理由で払わざるを得ない仕組みを
押し付けられているのです。
最近の記事は、「不都合な真実」にフォーカス
しましたが、どちらかと言えばプチ暴露系みたいな・・
しかし、明日以降は視点を変えて、リフォーム業の
良いところに迫っていきますね。
本日もご覧いただき有難うございました。
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